死者狩ノ夜→世界観

「死を殺せ」
「死の秩序を守れ」
「“死”が生きる世界」


◆生者

この世に生きるすべてのものの総称。
代表的な種族は人間、ドラゴン、植物など。

彼らは生きる力である“心”という物質を所持しており、その性質は個人によって千差万別である。
心がその所有者を導くとされており、その導かれる道は運命とも呼ばれる。
生者は死者以外の要因で死を迎えることはないが、逆を言えば死者によって死を迎える運命を持つ。

基本的に死者は見えないが、魔法使いと共にいれば見ることができる。
また、純粋な心を持つ子供のうちも死者が見えるが時が経つにつれてその能力は失われ、やがて完全に見えなくなり、見えていた頃の記憶もなくなってゆく。

眠らない者は死者に魅入られる(=病にかかる)。

彼らは生きるため、心を満たすために様々な欲を持つ。

心は覚醒を遂げない限り次第に身体と共に衰えてゆき、やがて“終焉”を迎える。
終焉を迎えた生者は心を亡くし「亡者」となり死者に見つかって殺される。

魔法は使えない。

また、彼らの心が生みだす“殺意”は死者を操る力を持つとされており、無意識のうちに死者を喚び出してしまうこともある。
それが最も顕著に現れるのは動物などの「狩り」の際などである。

生者らにとって魔法使いは稀少で強大な存在。
畏怖する者もいれば尊敬する者、羨望する者や、支配しようとする者もいる。

◆死者

生者を殺す存在。
常にそこに存在するが、生者には見えない。
「目が合った者」に積極的に襲いかかってくる。

魔族

心を所有する死者で、分類としては死者の上位種。
“生者の心を食らった死者”とも言われている。
代表的な種族は吸血鬼などで、生者を生命源としている。
彼らは個体ごとにさまざまな強い欲求を持ち、それを満たすことを目的に行動する。

◆亡者

心を失いし生者のこと 正確には「虚ろの心を持つ者」。

亡者は死亡した状態ではなく、あくまで心を失った状態で、外部からの刺激には反応を示すものの自発的な行動は一切見られない。
たった一つ、「命令に従順」という特徴を持つ。
これは心を失い、自らを統制する機能を失った為だと推測される。

生きる意味や目的、欲をすべて亡くしてしまったことで「自分が自分でなくなる」というこの状態はある種の“死”を意味していると評されることもある。

心が消滅するには「終焉」と「崩壊」という二つのパターンが存在する。
「終焉」は前述したとおり、生者のあるべき道である。
「崩壊」は何らかの理由で心が“壊れてしまうこと”を指す。
崩壊の亡者は終焉の亡者と異なり、「心の破片」が残っている為「虚」に送られ、心の再生実験の被検体となっている。

彼らは死者から狙われる。

◆魔法使い/運命殺し

死を殺す者たち 生者でも死者でもない者。

人間のなかでも、子供のうちに生き続ける・戦い続ける覚悟が目覚めし心を持つ者は死者と「出逢い」を果たし、その死者に触れることで魔法を覚醒させる。
そしてこの死者を殺したとき、その者はあらゆる運命から解き放たれるという。
一方で、「“魔法使いとなる運命”を先天的にもつ者たち」という解釈も存在するようだ。

彼らはその心に魔法を宿し、その存在に死者を殺す力を宿し、死者と戦い続ける道をゆく。

食欲などの生理的な欲を持たず、夜も眠ることはない。
だが「いつか自分も人間だった」ということを忘れないために食べ物を口にしたり仮眠をとる真似をする魔法使いも存在する。
味覚をはじめとした五感は残っており、魔法を使う上で必要となるモノの情報を知る為の道具的な機能として作用している。

夜になれば襲いかかってくる死者と戦わなければならない。
また、彼らは死者を殺した際に放出される“魔力”と呼ばれる物質を吸収することによって魔法の力を保っている
そのため、戦いをやめることは魔法使いをやめることと同義とされており、魔法を失った者は二度と魔法使いにはなれない。
また魔力の補給のために死者を殺しに出向くこともあり、死者殺しは“食事”と称されることもある。

彼らは互いに互いの発する“強い力”を察知する能力を有しており、覚醒した者はその覚醒を察知され、魔法使いらによって保護された後、「城」にその存在を登録される。
魔法使いとなった者はその証であるアミュレットを身に付けなければならない。

また、彼らは覚醒した後に魔法の使い方や規則などを学ぶため特定の魔法使いと師弟関係を結ぶこととなる。
師となる魔法使いは覚醒を察知し、保護した魔法使いが担うこととなる。
死者が見えなくなってから魔法に目覚めることはない。

覚醒した獣は魔獣と呼ばれ、非常に強力な力を持つ 人間の言葉などを理解する。

彼らを縛るものは基本的には存在しないが、何をしていても「城」に管理されていることになる。

◇愚者

秩序を乱す魔法使い、いわば魔法犯罪者のこと。
彼らは魔法使いによって裁かれる。

◆生者―ドラゴン

◆生者―剣士

「剣」は守る者の象徴である。
剣士とは、自らが見つけ出した主人を守る為に生きる者達のことを言う。
最近は剣士団という集団に加入する者が多く、単独の剣士は少なくなってきている。

◆魔族―吸血鬼

分類上“死者”の上位種である“魔族”の一種。

生者の血液を主な生命源としている他、他の魔族よりも高度な自我レベル(“感情”の習得・興味)を所持している為、独自の文化とネットワークを展開させていることが特徴である。

そのおかげで生者――人間とは永きに渡り対立しており、500年前に城の命によって行われた吸血鬼狩りにおいて互いに規模が大きく縮小した。
互いに、とはいうものの数の差において人間は圧倒的であり、この狩りにおいて甚大な被害を被ったのは吸血鬼側ということになる。

種族魔法は洗脳・飛行・変身など。
弱点は日光(死にはしないが行動不能となる)。


※吸血鬼のネットワーク

  • 第一次体制
“狩り”以前の体制。
基本的に彼らは“王”の存在によって統治されている。

  • 第二次体制
“狩り”以降の体制。

◆愚者―融合種/目覚めし者/信者

生者でありながら生者を殺す者。

彼らはその心に飼う死者に心を奪われている。

融合種は覚醒を経て生まれるが、魔法使いと違って彼らの覚醒は臨界期をもたず、人間はいつでも融合種となる可能性がある。
憎悪や殺意など強い負の感情に心を支配され、希望を持たない者は死者と“出逢い”、その死者に触れ、心に取り込むことによって覚醒は果たされる。
魔力の補給は生者を殺すことか死者を取り込むことで果たされる。

彼らは死者を“生者を導くもの(運命体)”として崇拝する「死者信仰」をその基盤とした組織に勧誘され、その多くが組織に属している。
組織の者達は魔法使いを殺し、死者がその存在意義を邪魔されずに遂行できる世界の実現を目的としている。

また、自分たちを「生者が持つ真の欲を知る者」、つまり「生者の真理を説く者」として謳っている。

魔法使いの一種である為、支配魔法(後述)を使うことができるが、その存在に宿すのは生者を殺す力である。
そのため死者として分類され、融合種と呼ばれる。

◇魔法

魔法使いと死者が使える力。

  • 魔法使いの魔法は「意図して触れたもの」を自らの意識の支配下に置く力・現象を支配する力・死者を殺す力で構成されている。
だが生者に限っては“心”が防壁となるため触れただけで支配することは不可能。

魔法の本質は「創造・変化・支配」だと言われている。

魔法使いたちは物に触れることによってその物の「本質」を見ることができる。
「触れる」行為は本質を見ることによってその物を自らの手中に収めることが目的である。
しかしすべての魔法使いがあらゆる物を支配できるわけではなく、自らの心の強さに見合った物しか支配できない。
より高度で複雑な“本質”を持つ物ほど支配は難しくなる
また、「魔法をかけられているもの」はその魔法をかけた者の支配下にあるため安易に支配することは叶わない。

「現象の支配」とは、魔法によって様々な現象を引き起こすものである。
これは人工的に作られた魔法で、魔法一つ一つに“形(本質)”があり、その形を解することでその魔法を使えることが出来る。
この“形”を記したものが魔術書であり、言語化したものが呪文である。

  • 死者の魔法は生者を殺すために存在する力で、さまざまな形や能力に変化する。
しかし一個体に一種類の魔法が基本となる。
 
  • 魔族の魔法は生者を殺すための力・欲を満たす為の力・種族ごとの力という構成である。
生者を殺す力は前述の通りで、欲を満たす為の魔法は個体ごとに異なる。
種族ごとの魔法はその種族の個体が共通して持つ魔法である。


禁術と器

古に作られし魔法にはその強大さと邪悪さから封じられたものがあり、その魔法は禁術と呼ばれている。
禁術は「器」と呼ばれる存在に封じられていて、器とその守護者の手によって二度と人の手に渡らぬよう守られている。

生者が眠る時間 光がいなくなる時間
死者が生きる世界

“闇は常にそこにある”

魔法使いは眠らない

「眠れば死者と目が合わない」

眠らない者は死者に魅入られる

死者は夜になれば魔法使いを殺そうと襲いかかる

  • 最終更新:2018-02-14 09:44:12

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